今回はおすすめの本のご紹介。
新春の一冊目として、マミーが選んだのは、昨年ノーベル文学賞を受賞した、韓国の作家ハンガン著『菜食主義者』です。
ある夢を見るようになってから肉を一切受け付けなくなっていく女性の心と身体の変化を、関係性の異なる3人の視点で描いているこの作品。
なんといっても、その表現力がすごかったです。奈落の底に突き落とされる人の感情。少しづつ壊れていく心と見えてくる世界。
理解できないけれど、理解できる。
簡単な言葉で言い表すことができないすごみみたいなものが感じられました。
誰かを大切に思うということは、世間とか正常とか普通とか一般論とか、そんなこと全部捨てて、その人にとって何が幸せなのかを理解すること、そしてその幸せを願うことなのかもしれない、そんなことを考えさせられました。
気になる方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
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