teddyの若い頃の話。
teddyがアウトドアの世界に
のめり込んでいくきっかけとなったお話です。
社会人一年目、teddyが就職した会社では福利厚生の一環として部活動が盛んでした。
バスケットボール、バレーボール、野球やテニスなどを週1週ペースで就業後に老若男女問わず活動。そんな中、当時仲の良かった先輩に誘われ、teddyが入部することになったのはなんと山岳部。
入部当初に抱えていた「なんじゃ山岳部とは?」という疑問も、回を重ねるごとに段々と消えていき、人里離れた野山へ散策するのびのびした活動を次第に満喫していくのでした。
そんな山岳部、活動シーズンは春〜秋の散策だけでなく冬でもあります。冬の雪山を登るのです。
そう、実はこの春〜秋の散策は雪山に登る為のトレーニング。
季節が移り、肌寒くなってきた頃のお昼休みに食堂へ集められたteddyたち。
そこには、大きなリュックや見た事もない靴、アイゼン、ピッケルがおかれ、
「今年も、冬山を登ろうと思う。冬山登山を知らないメンバーあちにはまずは道具からだ」と先輩たちからの説明が始まりました。
「いよいよ冬山かぁ」
内心ワクワクしていたteddyでしたが、「冬山をなめるな!」と怒られそうなので必死でワクワクを押しころし先輩たちの話に耳を傾けます。
その日からほぼ毎日、この昼休みの冬山登山教室は開かれ、持ち物、装具、寝具、登山ルートから、冬山のおきてまで、いつしかからだに染み込まれていったのです。
そしていよいよ冬山登山当日、
ワクワクで一杯のteddyは先輩の車で山のふもとまでいきます。
この車がどれも四輪駆動車。
ビッグホーン、ランクル、パジェロなどの各車には細くて長いアンテナが伸びていて、無線を使って会話をしながら進みます。
これがまたteddyの冒険心をくすぐりました。冬山に到着すると、一面に広がる雪。道幅すら分かりません。
「さてみんな準備するぞ」
そんな掛け声で、まずは沢にそって入山口へ移動し、そこから一列で山道に入ります。
この時点で膝上まで雪。
かなり厳しくなるかもと感じた時には、もう息が白く荷物も重くずっしりと感じます。
「え~こんなところ登っていくの?全然楽しくない…」
そんな気持ちが芽生え始め、
「疲れた、もういい、寒いし」と思う頃には、すでに山の中腹へ。そこから1、2時間程登ったところでやっと見晴らしのいい広い場所に到着しました。
「今日は、ここまで。お疲れ様でした」
天候は悪くはありませんでしたが、突風に備えテントは出来るだけ山側へ設置。
さて、寝床の準備を始めます。
テントをしっかりと張り、ペグを雪で埋めて固定。テント内にマットを敷き、荷物を入れてリュックにぶら下げていた
温度計を見ると、なんとマイナス8℃。
見たとたん氷ついたteddy。
先輩たちも次々と各々のテントに入ると、その中から掛け声が。
「teddyまず何か飲んだほうがいいぞ」
「teddyお湯を沸かす準備できたか?」
「teddyまず身体を冷やすなよ」
あちこちから話かけられるのはとても心強いのでした。
寒すぎて、ここで一夜を明かすなんて無理じゃないか?と思っていると1本のウイスキーボトルが。
「teddy寒いだろ、これでも飲んで暖まれ」手に取り、1口、2口飲むうちに段々楽しくやる気がでてきます。
ガスでお湯を沸かし、インスタントラーメンを1杯たいらげる頃にはテントが風を防ぎ、寝袋が寒さから身を守ってくれ心まで温くなるのでした。
いつしかあたりは真っ暗。
「teddy、ちょっと寒いけどテントから出てこないか?」
上着をはおり、帽子と手袋をしてテントから出てみると、2人の先輩が雪の上で珈琲を沸かしていました。
「ほら、そこ見てみろよ」
目を向けると、眼下にひろがる町の夜景が綺麗なこと。
雪面が広がり、その先の夜景、そして暖かい珈琲…最高な気分でした。
そんな体験が、teddyが長く山岳部に居座るきっかけとなり、
山岳部時代はteddyの人生に彩りを加えたのでした。
ベテランになる頃までには、結構悲惨な経験もしたのですが、アウトドアはいつだってteddyの心を何となく豊かにしてくれるのです。
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