【怪奇心霊話】だんだんと声が迫ってくる

前回書いた、
ある大雨降りの日、誰もいないキャンプ場でのお話の続き。
もの好き達が酒盛り後、寝る前にトイレに行くとそこで恐怖の体験をしたのですが、
そこから次々と事件が起こります。

仲間内の２人がトイレから逃げてきたその後、しばらくしてまた数人で同じトイレへ用心深く行くも、何事も起こらず。
夜もかなり遅かったので、そのまま寝る事になり、皆それぞれのテントへと入っていきました。
とは言っても気味が悪いので、ランタンなどはつけたまま寝る事に。

VASTLAND LEDランタン 1000ルーメン電池式 2個セット

価格:3,480円
(2022/8/12 19:38時点)

酒に酔って、はしゃぎ疲れていたせいもあってか、少しするとすぐに皆寝てしまった様子で、
誰かのイビキまで聞こえてくるほど。
先程までの騒ぎはどこへやら？ってな感じがおそらく30分くらい続いたでしょうか。
シーンと静まりかえる中、
「お～い、お～い、××〇〇、、、」
こんな会話が聞こえ始め、止むことなく延々と続くのです。
ひとり、またひとりとメンバーたちが起き出して、
なんじゃ？
誰？
知らんよ、俺じゃねぇ。
とテント内から会話をし始めました。
数人がジーーーーっと、テントのチャックを開くとメンバーのある1人が、
なんか誰かが、ここにじっと座っているんだよって、自分のテントの横を指さします。
いやいやいないし！でも、聞こえるだろ？え～？なにそれまじか？

その時、一番不思議な事に気づきました。
なんとその時、再び目を覚ましたその時間は深夜2時。
ちょうどトイレに行き、テントに入ったのはもうすぐ3時を回るという頃だったはず、、、、
時間が戻ってる、、、？？
それに気づいたメンバー達、ゾ～っとして声も出ません。

さすがにこの状況で1人テントで眠るのは怖すぎたので、
皆のテントで囲んだ囲炉の前で朝がくるまで時間をつぶす事にしましたが、
確かに先程の声がまだ聞こえます。
最初の「お～い、お～い」は確実に聞こえるのですが、その後の言葉がどうも聞き取れません。
時折、雨音が強くなり、そしてまた弱くなり、隙間にその声が聞こえる、、、、
それが繰り返し続きます。

恐怖にビビり上がりますが、それでも人間、眠気が襲ってきます。
1人が、だめだ起きてられん、もぉ怖いけども俺は寝る！逃げるって時には、大きな声で起こしてくれ、絶対に置いていくなよ！と、テントの中に入ります。
それをきっかけに
また1人、また1人と全員がテントに入りいびきまでが聞こえてきました。

それから、またしばらくして、
今度はタッタッタッタッ、、、と誰かが走る音が聞こえたかと思うと、
先ほど聞こえてきた声がさらに大きく近くなって、、、

ふと、気がつくと朝。

管理人が軽トラを走らせ、キャンプ上へとやってきました。
「おー！お兄さん方、おはようございます。どうでしたか、昨夜の雨は？
結構降ってましたけど、大丈夫でしたか？」と話し掛けてくれ、そんな会話の中、昨夜の一連の話を管理人にしてみると、
何やらしかめっ面に変わり、、、
「そうでしたか、、、出るんですよ、、、実はここは、昔と、、、」

どうやら、いわくつきだったみたいです。これまた、背筋が凍る不思議体験でした。。。