3Dプリンターで試作100回!? craftの『おでかけシャワー』開発秘話

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「さてさて、どんな魔法の道具ができるかな?楽しみですね。」……なんて、ワクワクしながら始まったものの、
ここからが「craft」の本当の挑戦の始まりでした。
日常の「あったらいいな」を叶えるためにスタートした、手動おでかけシャワーの開発。
大げさな機械を作るのではなく、私たちが目指したのは「シンプルで素朴で、本当に欲しい機能だけがある道具」です。
 
その理想にたどり着くまでには、いくつもの壁がありました。
 
最初の壁:『水漏れ』と『水流』の絶妙なバランス
最初の、そして大きな壁は「ペットボトルにぴったりハメる」ということでした。
ただ回して取り付けるだけに見えて、これが本当に繊細なんです。
少しでも設計がズレると、根元から水がじわじわと逃げていってしまう。
でも、ただ「水漏れしない」ようにギチギチに締め付ければいい、というわけでもありませんでした。
単に漏れを防ぐことよりも大切なのは、本来の目的である「心地よい水流」を出すための絶妙なバランスを追求すること。
水と空気の通り道のバランスが崩れてしまうと、締め付けすぎたせいで、今度は水がスムーズに出てくれなくなるんです。
「どこにでもあるペットボトルに、くるっと付けるだけで、ちょうどいいバランスでちゃんと使える」
この当たり前のような使い心地を実現するために、コンマ数ミリ単位で設計を変えては、3Dプリンターで何度も印刷して試す……という、地道な作業が始まりました。
 
答えのない「理想の出方」を探す日々
水漏れと水流の絶妙なバランスをクリアしたら、次は「水の出方」のさらなる壁が立ちはだかりました。
ただ水が出ればいいわけじゃない。
私たちが現場で本当に求めている形ってどんなだろう?作りながら探す、答えのない日々が続きました。
私たちがどうしても譲れなかったのは、ものづくりの起源になった自分たちが使いたい場面で横断して使うために「水の拡散と集中を、1つの商品で成り立たせたい」ということ。
手についた頑固な汚れをパッと狙い撃ちして洗い流せる、「集中(力強いストレート)」。
• 限られたペットボトルの水を大切に使いながら、手のひらや広い面積全体を優しく包み込む、「拡散(広がるシャワー)」。
この2つを同時に叶えるのは、想像以上に至難の業でした。「水量を抑えながら、力強く、でも広がるように出す」という無理難題に、試作を作っては首を傾げ、また設計し直す毎日。世の中にある大げさなシャワーノズルなら、レバーをカチカチ回せば切り替えられるかもしれません
でも私たちが作りたいのはそんな複雑でゴツい道具じゃない
もっと素朴で、日常の景色にすっと溶け込む等身大の道具がいい
引き算のモノづくりの果てに、あるとき「……待てよ?」とひらめいたのです。
「1つの形でダメなら、2つのパーツに分ければいいんじゃないか?」
 
たどり着いた「2パーツ仕様」という答え
これが、世の中にない、究極の「痒いところに手が届く」に一気に近づいた運命の瞬間でした。
パーツをそのまま使えば、ふわっと優しく広がる「拡散」のシャワーに、
そして、もう1つのパーツを重ねることで、狙ったところをきれいに洗い流す「集中」の水流に。
カチカチとした複雑なダイヤルなんていらない。
2つの素朴なパーツがワンタッチではめるだけで、私たちが本当に欲しかった「拡散と集中」が、驚くほどシンプルに実現できたのです。
世の中を探しても、きっとどこにもない。
でも、自分たちがものづくりを始める初動になった「あの不便」を解決するためには、絶対にこの形が必要だったんです。
夜な夜なプリンターが動く音を聞きながら、妥協せずに作りながら探した日々。
日常の「あったらいいな」を、craftらしいアイデアとこだわりで叶えた自信作です
早く皆さんのアウトドアや日常にお届けしたくて、今からウズウズしています。
販売の準備が整ったらまたお知らせしますので、ぜひ楽しみに待っていてくださいね!
 
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